南海電鉄「キーノ和歌山」開業 初年度200万人を計画

2020/06/05 06:25 更新


 南海電鉄は新型コロナウイルスの影響で開業を延期していた和歌山市駅直結の複合商業施設「キーノ和歌山」を6月5日、グランドオープンする。和歌山市とともに同駅周辺を再開発したもので、商業、ホテル、図書館など公共施設、オフィス棟などが揃い、商業集積が低かった駅前の活性化を目指す。

 商業ゾーンは賃貸面積が約4100平方メートル。基本商圏は半径5キロとし、地元だけでなく、南大阪も範囲とする。初年度は商業ゾーンで約200万人の来場、23億円の売り上げを見込む。

 1階は新しい形態の食品スーパー「ロックスターファームズ」が核店舗。地元の産直食材、食に熱い思いを持つ生産者の商品などを集める。和歌山初出店の「北野エース」も入った。2階はフードホールで、地元中心に飲食店10店が入居。あえて全国チェーンを入れないことで特色を出す。3階は医療モール、スポーツジムなど。

 公共施設棟の和歌山市民図書館は近隣から移転し、カルチュア・コンビニエンス・クラブが運営する。年中無休で朝9時から夜9時まで開館する。蔵書は約30万冊あり、「こどもとしょかん」もできる。

南海和歌山市駅直結で様々な機能が揃う「キーノ和歌山」


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