繊研新聞社が主催する22年度(第28回)繊研キッズファッション賞が決まった。SCの大賞は5年連続で「プティマイン」が選ばれた。百貨店の大賞は3年ぶりに「ミキハウス」が受賞した。
SCは「ディベロッパーが選んだテナント大賞」のアンケートにキッズの項目を設け、推薦されたブランドから選んだ。百貨店は大手や子供服売り上げ上位中心の28店が推薦したブランドから選出した。両部門で上位に入ったブランドを順位に応じてポイント化し、本社の取材情報を総合して評価した。
SCでは、プティマインが120を超える店舗網と認知度で不動の地位を築いている。22年度もエントリー価格品や日常着の強化で幅広い客層を取り込んだ。「西松屋」は3年連続、「アカチャンホンポ」は2年連続の受賞。コロナ下でファッション提案の強いアパレル業態に代わり、総合専門店への評価が高まっている。「マーキーズ」は品揃えが豊富なセレクトショップという独自性が支持されている。
百貨店は、ミキハウスが富裕層向け「ゴールドレーベル」の投入やセミナーなどの接客力、インバウンド(訪日外国人)需要の復調で大賞に返り咲いた。トドラー部門の「ポール・スミス・ジュニア」は知名度と遊び心あるデザイン、ジュニア部門の「メゾピアノジュニア」は、市場が苦戦するなかで独自の世界でファンをつかんでいることが評価された。
ライセンス部門は、幅広い層から親しまれて購買につながりやすい「ピーナッツ」「ミッフィー」が選ばれた。