繊研新聞社がまとめた「21年度子供服売上高ランキング」によると、上位3社の西松屋チェーン、しまむら、ユニクロの売上高がいずれも19年度実績を上回ったことが分かった。子供服は大人と比べてサイズアウトによる買い替え需要が高く、生活必需品の要素が強いため、足元商圏に強い低価格業態の好調ぶりが目立つ。
しまむらは全社売上高の19年比を上回る伸び率で、ユニクロもレディス、メンズが19年並みに回復しないなか、子供服は伸びている。西松屋チェーン、しまむらはロードサイド主力という立地特性だけでなく、オリジナルの商品力強化を進めたことがコロナ禍2年目の成長につながっている。
3社いずれもサイズ展開を160センチまで拡大しており、客層も広がっている。西松屋チェーン、しまむらの「バースデイ」では小学校高学年向け商品の伸び率が高い。22年度も服飾雑貨や生活雑貨などの商品を拡充する方針だ。3社合計の売上高は2年連続で伸びており、市場規模は縮小傾向にある中で寡占化が一層進んでいる。