覆面調査のフィードバック面談から(藤永幸一)

2016/08/16 00:00 更新


先日、広島のある商業施設の覆面調査を請け負いました。そのフィードバック面談を実施。パートナーとの事前打合せで、できるだけ心に響く話をしようと話しました。

人というのは、ほんの些細な行動、所作ひとつにその人柄、仕事のスタイルが見えてくるものです。その細やかな部分をピックアップできるような切り込みをしたいね、と。

メートルドテルの世界チャンピオンになったM氏は、「観察する力こそが一番大切」と話されています。ここでいう観察とは、瞬時に感じ取る力。視野の広さは必須条件。本来女性の得意分野のはずです。そんな視点も織り込もうと確認しました。

 

 
(写真はイメージです)

 

調査結果(点数評価)は資料を見ればわかることなので、面談は、真剣に向かい合ってスタッフの「気持ち」を引き出すことを心がけました。

ラグジュアリーブランドで10年の販売経験を持つ店長からは、

物を売ろうとするスタッフは、今日の売上実績はあっても、10年先の売上はつくれない。それは、本当の顧客ができないから。接客は、信頼関係あってこその仕事

という話で共感、盛り上がりました。

接客に定評のある店長の店に覇気がなかったので、「辞めようと考えている?」と切り出しました。びっくりしていましたが、仕事のステップアップをしなければと思っていると胸の内を明かしてくれました。そこで、きちんと仕事を掘下げる意味とアドバイスを!

 
(写真はイメージです)

 

真面目に、真面目に仕事をしていて、いろいろなことの板挟みになっているスタッフ。「何か、すっきりと気持ちが集中できることってある?」と聞くと、大きく頷きます。「それって、なに?」「ライブです」「ライブか、いいねっ!どんなジャンル?」「3代目です」「そっか!」・・・ここからはじけるような笑顔になりました。

ロープレ大会に出場したときに、事前練習でかなり厳しくやり直しを言われて、おおいにしょげたという店長。でも、以来、研修にも必ず参加し、巡回しても人懐っこくいろいろと聞いてきます。フィードバックでも、ブランディングと販売促進のアイデアを伝えました。

となりのブースでは、パートナーも真剣に向かい合っていました。緊張感溢れる一日でした!みなさん、ありがとう。



20年のアパレル体験で痛感したこと=仕事の悩みは、本当のところ、「人間関係」。2000年に、「レックス」を設立。「仕事を楽しむスキル」を学んで、「元気な現場」をつくるサポートをスタート。自分が「楽しい!」と感じれば、相手にも好感度が伝わる!大手アパレルとの長いお付き合いで、スキルは常にバージョンアップ中!



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