学生のロールプレイング発表会(藤永幸一)

2016/08/04 00:00 更新


今期、専門学校の授業を担当しています。先日、特別授業をロールプレイングの発表会で締めくくりました。

授業時間内での3時限のなかで、35名の発表会を実施するという条件。グループ毎に代表者を選出して競うのがポピュラーな方法ですが、「学生の授業」という流れなので、すべての人にチャレンジしてもらい、体験してほしいという思いがありました。

そこで、接客の基本中の基本である「お迎え」と「お見送り」の二つのシーンに絞って、チャレンジすることにしました。お客様を歓迎する、感謝の気持ちでお見送りする。「基本的所作」以上に、まずは自分らしく気持ちを表現することに重点を置いて練習しました。

練習中は、照れや恥ずかしさ、戸惑いも見られました。いまどきの若い人でも、「表現」は苦手なようです。企業のロールプレイング大会の優勝者の演技をDVDで見てもらうなど工夫を重ねて、練習は終わりました。

 


 

発表会の前、正直、大丈夫だろうかという不安が大きかったのですが、本番では、1人ひとりが、真剣に練習してきたことを伺わせる内容で、びっくりしました。

店頭から見たゼロ印象、最初のお迎えがどれほど大切なものか?お見送りで買物の楽しさに共感することがどんなに心地よいことか?そして、ほんの二つのシーンでも、気持ちを表現することでぐっと印象が強まることなど、たくさんの学びがありました。

練習では、美しく見える手の使い方、一歩身を引くことで伝える気遣い、やさしさを込めたアイコンタクトなど、実はとても細かい部分を指導してきました。そういう小さな部分にしっかりとチャレンジしていたこともうれしいことでした。

優勝者たちにメダルと記念品をプレゼントして無事に終了。「いらっしゃいませ、いかがですか?」「お色違いは・・・」というはじめから商品ありきのつまらないお迎えではなく、お客様を本気で迎えるやり方を身に付けた彼らが、現場で存分に力を発揮してくれることを期待しています。みなさん、ありがとう!

 




20年のアパレル体験で痛感したこと=仕事の悩みは、本当のところ、「人間関係」。2000年に、「レックス」を設立。「仕事を楽しむスキル」を学んで、「元気な現場」をつくるサポートをスタート。自分が「楽しい!」と感じれば、相手にも好感度が伝わる!大手アパレルとの長いお付き合いで、スキルは常にバージョンアップ中!



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