男女の差異(藤永幸一)

2016/06/13 00:00 更新


企業のスタッフ研修などでも、「男女の差異」というテーマをよく取り上げます。

男性の思考プロセス、女性の周辺視野の広さなど、互いに「すばらしい」特徴を持っています。それを知り、お互いに補完する形で協力すれば、よりよい仕事ができる、良いチームができます。

そんな男女の差異は、大人の社会にも当然見られます。

 


 

たとえば、すぐに「白黒の決着をつける」ことを求める態度。「謝罪」をしたか、どうかを執拗に追及する態度などは、「勝ち負け」にこだわる、勝ち負けによって「上下関係」がはっきりすると考えている男性的態度だろうと思います。一方で、許容するという態度は、「今を平和に受け止める」という女性的なもの。

でも、それが、「大人」の対応に感じられる場面もしばしばです。

以前、「戦争」に関する「手記」に、「決して忘れはしません。けれど、憎しみを持ち続けることはしません。許します」というフレーズがあり、強く響いたことがあります。

「態度」の決め方、表現の仕方は、一様ではないということです。

先日の専門学校1年生の授業。高校を卒業したばかりの若者たちですが、ここでも男女の差異を感じました。

女子たちは、比較的素直に、「今日=今」を楽しもうとしています。ですから、授業などに関しても、集中度がかなり高い傾向が見られます。

 


 

男子は、よほど明確な目的を持っている者は別にして、「対象」が曖昧だと集中力に欠けて、ふざけて場を面白くすることで自己主張をしたり、反対に「参加しない(できない)」態度をとる傾向があります。

しっかりとした意見を持って「反対」する「体制」が見えず、将来への希望も不確かで、なにより父親の背中から学ぶ体験が減っているような「時代」です。女子よりも、不安を感じているのかもしれません。

あと3回の授業で、なにかきっかけをあげられればと思います。



20年のアパレル体験で痛感したこと=仕事の悩みは、本当のところ、「人間関係」。2000年に、「レックス」を設立。「仕事を楽しむスキル」を学んで、「元気な現場」をつくるサポートをスタート。自分が「楽しい!」と感じれば、相手にも好感度が伝わる!大手アパレルとの長いお付き合いで、スキルは常にバージョンアップ中!



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