ようやく変化が!(藤永幸一)

2016/03/31 00:00 更新


今年の年頭のあいさつで、「接客の重要性、プロパー販売の大切さ」という話題が多く聞かれました。そのベースには、業界全般の人材不足があります。現場の人が足りない。募集をしても応募がない!

定着率が低い。その一因である長時間労働、公休日の少なさ、そして賃金ベースの低さなど労働条件が恵まれているとは言い難い環境があります。

ここにきて、デベロッパーサイドも重い腰を上げ始める動きが見えます。一部百貨店が営業時間の短縮を決めました。スタッフのシフトから交代制をなくせるだけでも、随分と環境が変わります。

 



テナントサイドの企業側も、「付き合い」としての出店から、本当に利益(採算)が見込めるかどうかを見極める姿勢を打ち出し始めました。

これまでは「営業面積拡大」という手法で売上拡大を続けてきたデベロッパーが、既存施設の業績にも目を向け始めたということ。企業側も、「人がいないのに出店はむり!」と声を上げ始めた。

 


 

実は、現場ではもうずいぶんと前から声があがっていたことです。ここにきてようやく、トップが言葉にし始めました。双方が、ベクトル的にはおなじ方向を向き始めたことは大いに歓迎すべきことです。

営業面積の拡大・・・ではなく、中身を論じる傾向が見られます。それでも実際には、まだ開発中の施設が50近くはあるようですが・・・。

この変化をチャンスと考えたい!チャンスだからこそ、現場スタッフは甘えずに勉強してスキルアップをするほうがいい!もう一方の「販売チャネル=EC」の急伸をみても、リアル店舗の接客サービスレベルの向上は生き残り必須条件になります。

自分の仕事を、自分たちの店を、自分たちで守る。いま、店長さんの求心力が本当に問われます!



20年のアパレル体験で痛感したこと=仕事の悩みは、本当のところ、「人間関係」。2000年に、「レックス」を設立。「仕事を楽しむスキル」を学んで、「元気な現場」をつくるサポートをスタート。自分が「楽しい!」と感じれば、相手にも好感度が伝わる!大手アパレルとの長いお付き合いで、スキルは常にバージョンアップ中!



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