毎年、卒業を控えた学生に、「社会に出て仕事をする気構え」を伝えてる特別授業をやっています。ファッション専門学校ですが、年々、「ドキッ!」とする格好の学生が減って、とてもコンサバティブになっています。
授業は、ワーク体験型で進めています。多くの学生がアルバイトを体験中なので、現場での感想を聞くことから始めます。
「もっと声をかけて売れと言われるけど、僕は自分が買い物するときにやたらに声をかけられるの嫌なんです」
「私、自分のものは自分で選ぶし、『流行っています』と言われると、じゃ、いらないと思っちゃう」
「事前に得ている情報ばかり話してくるスタッフはうざい!」
などなど、リアルな声がたくさん聞かれます。
それでも、アルバイトだからと割り切って、「お求め安くなっていまーす」「タイムセール実施中でーす!」「よろしければご試着もできますので」と懸命に声をかけ、先輩のフレーズを真似ているそうです。
教育や指導は、ほとんどないままに放り込まれています。自分の気持ちにストレスを抱えたままで、アルバイト体験を重ねています。もったいないことです。ファッションを志している学生たちです。仕事の楽しさに気付いてもらう絶好のチャンスのはず。
先輩たちに、「そのくらいの体験をさせてやろう!」という意気込みがなければ、早々に見切りをつけることも当然の帰結だなと思います。
20年のアパレル体験で痛感したこと=仕事の悩みは、本当のところ、「人間関係」。2000年に、「レックス」を設立。「仕事を楽しむスキル」を学んで、「元気な現場」をつくるサポートをスタート。自分が「楽しい!」と感じれば、相手にも好感度が伝わる!大手アパレルとの長いお付き合いで、スキルは常にバージョンアップ中!