素敵な話(藤永幸一)

2014/08/24 00:00 更新


メンズ&レディースのブランドで接客をしているMさん、普段は男性客を担当することが多いのですが、ある日、小柄な女性のお客様の相手をすることに。

お客様は、すこし丈の長めのスカートを見て、「この丈だと私には長すぎるわね」とつぶやくような声。

Mさんは、さりげなく様子を伺いながら、「このお客様は、長い丈のスカートを履いてみたい」と思っていると感じ、急がずに、丁寧に試着室にご案内したそうです。

確かに、お客様が着たらマキシ丈くらいのイメージになってしまう。その丈のものをきちんとした雰囲気で楽しんでいただくために、どんな提案ができるだろうか?

お客様がスカートをご試着されている間に、必死に考えて、短めでも上品に見えるトップスを提案し、足元もすこしヒールのあるものをコーディネートしたそうです。

お客様は、とても安心した表情を見せて、結局提案したものをすべてお買い上げになりました。

それからすこし時間がたって、違う階にある靴下専門店のスタッフが、手に数足のストッキングを持って店にやってきました。「すいません、こちらにMさんと言う方いらっしゃいますか?」と息を切らしてMさんを探しています。

話を聞くと、先ほどのお客様が、帰りに、靴下専門店に立ち寄り、ストッキングを選ぼうとして、迷ってしまい、店のスタッフに事情を説明して、Mさんに選んでもらおうとしたようです。それを聞いたMさんは、すぐさま、階下の靴下店に直行!

ちょっと不安そうな表情で立っている先ほどのお客様を見つけました。靴下店のスタッフに了解をもらうと、お買い上げいただいた商品をショッパーから出して、テーブルに広げてました。

そして、一番ぴったりくるストッキングを、一緒に選んで差し上げたそうです!!!

先日、Mさんから直接、お聞きした話です。



20年のアパレル体験で痛感したこと=仕事の悩みは、本当のところ、「人間関係」。2000年に、「レックス」を設立。「仕事を楽しむスキル」を学んで、「元気な現場」をつくるサポートをスタート。自分が「楽しい!」と感じれば、相手にも好感度が伝わる!大手アパレルとの長いお付き合いで、スキルは常にバージョンアップ中!



この記事に関連する記事