エイチ・ディベースモード CFで新ブランド立ち上げ

2020/08/26 06:28 更新


 エイチ・ツー・オーリテイリングの子会社のエイチ・ディベースモード(大阪)は、クラウンドファンディング(CF)サイト「マクアケ」を活用して、メンズの新ブランド「KANSANKI」(カンサンキ)を立ち上げる。自社レディスブランドの工場の閑散期を活用するもので、第1弾としてメンズカシミヤセーターを作る。今後、カットソー製品やレザー製品なども同様の手法で作ることを計画している。

 同社は、「デイリー・ラグジュ・クロージング」(上質な日常着)をコンセプトとするレディスブランド「トラデュイール」を阪急うめだ本店ほか百貨店で販売している。今回のメンズカシミヤセーターの取り組みは、自社ブランドを生産している中国のカシミヤ一貫工場と組んで開始するもの。国内著名ブランドも手掛けている工場だが減産が続いており、支援の一環として閑散期を活用した新ブランドを立ち上げることにした。

 商品は、希少な上位ランクのカシミヤ100%のVネックカーディガンとクルーネック、Vネック、タートルネックプルオーバーの4型で、ホワイト、グレー、スモーキーブルー、レッド、ネイビー、ブラックの6色。SからLLまでの4サイズで価格はいずれも1万3900円。「超早割」(限定各20枚)での申し込みは25~30%オフで販売する。8月27日午前11時から受け付ける。商品は12月中旬以降に届ける。

 「良い物を作っている工場の仕事が減っている。高い技術を持つ工員および技術力の維持が課題になっている」(横山勉社長)とみて、カンサンキのシリーズ化を計画している。今後、自社レディスブランドのカットソー工場で肉厚なメンズ仕様カットソー製品の生産を想定するなど、マクアケで受注し、工場の閑散期を利用して生産する取り組みを広げていく。

 同社は、培ってきたトラデュイールの生産背景を活用した、アパレル企業、専門店向けOEM(相手先ブランドによる生産)に取り組んでいる。今回のDtoC(メーカー直販)のメンズブランド立ち上げにより、「同じ生産背景で、違うマーケットを狙う」事業モデルの構築を目指している。

肌触りの良さを追求してリンキングしたタートルネックプルオーバー
Vネックカーディガンなど4型6色を揃えた


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