ジェトロ、日本の生地の販路開拓支援 24日から公募

2017/08/25 04:24 更新


 ジェトロ(日本貿易振興機構)は、日本のアパレルテキスタイルの米国での販路開拓を支援する。現地での情報発信、需要喚起を強めるもので、18年1月にはニューヨークで日本のアパレルテキスタイルを披露する展示会「ジャパン・テキスタイル・サロン・イン・NYC」を初めて開催する。出展対象は日本の独自性を感じさせるテキスタイル企業で、24日から募集を開始した。募集は20社の予定で、輸出意欲が高く、市場ニーズに対応できる企業を選出するため、出展企業は審査会を経て決定する。

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 日程は18年1月17、18日で、会場はチェルシー地区のザ・アルトマン・ビルディング。開催の趣旨は、日本の高品質、高感度、高い技術力を有するテキスタイル企業の海外販路開拓支援と米国ミドル・ハイエンドゾーンでの需要発掘、喚起で、来場者は厳選された米国のデザイナーブランド、アパレルのバイヤー100人を予定している。

 招待者限定の商談会形式をとることで、「バイヤーの顧客化、固定化を目指す」考え。会場では出展者ブースを設置するだけでなく、独自のトレンドテーマに基づき、出展者の代表的な素材を広報ブースで編集、展示することで「日本製テキスタイルの魅力をアピール」する。初日には招待バイヤーの歓迎も兼ねてハッピーアワーを設け、ケータリングサービスを伴うおもてなし企画も実施する。

 ジェトロは16年7月と17年1月にニューヨークで開催されていた主要テキスタイル見本市を視察するとともに、出展日本企業からのヒアリング調査、進出日系商社や現地エージェントなどとの面談も実施。その結果、「日本素材に対する高い評価が明らかになったほか、日本のテキスタイルがひとまとまりで見られることへの期待もある」と判断し、展示会を開催することにした。

 出展者に向けては、10月初旬に開催予定の説明会やセミナーに加えて、展示会開催直前まで複数回予定する個別相談会などで、情報を提供し、準備をサポートする。

 出展企業の募集概要は、ジェトロのウェブサイトで公開している。展示会の運営事務局は日本ファッション・ウィーク推進機構。




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