進化するジーンズカジュアル業界の物作り 環境配慮や独自加工を追求する動きが活発

2024/03/15 12:00 更新有料会員限定


有機綿使いで豊富な生地バリエーションを増やす(菱友商事)

 ジーンズカジュアル業界の物作りで、サステイナブルへの取り組みや、独自の加工表現を追求する動きが活発になっている。人材確保に向けた職場環境の整備も進んできた。

有機綿使いを充実

 三備地区の産元商社である菱友商事(広島県福山市)は、オーガニックコットン使いや、エコマーク認証を取得した「リクロス」など、サステイナブル対応素材のバリエーションを増やしている。

 オーガニックコットン使いの逆綾サテンやカツラギ、ダック、キャンバスなどを色数も揃えて提案する。ダックの番手違いなどもあり、中肉から比較的薄地なものまで用意、パンツからシャツ、ジャケットなど幅広い用途を見込む。安心安全の染色加工「倉敷染」との組み合わせが多く、海外輸出の際に求められるペーハーコントロールもクリア。倉敷染は、岡山県織物染色工業協同組合が立ち上げた産地ブランドで、国際団体ZDHCの安全性基準を採用し、指定する有害物質などを使用せずに加工したものだ。

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