1~6月の貿易統計 繊維機械輸出が大幅増

2017/07/21 04:26 更新


 財務省が20日に発表した17年上半期の貿易統計(速報)によると、17年1~6月の衣類・同付属品輸入額は、前年同期比0.6%減の1兆4220億2800万円だった。平均為替レートは1ドル=112.83円で16年上半期に比べて0.3%の円高だった。一方、輸出を見ると、織物用糸・繊維製品は1.1%増の3436億8600万円。織物用糸・繊維製品は中国向けの輸出は減少したが、ASEAN(東南アジア諸国連合)向けが6.6%増と好調に推移している。輸出で大きな伸びを示したのが繊維機械で、17.5%増の1273億7300万円を記録した。

 衣類・同付属品の輸入を国・地域別で見ると、中国からは2.4%減の8789億2300万円、ASEANからは5%増の3598億2100万円、EU(欧州連合)からは2%減の715億800万円だった。全世界からのバッグ類の輸入は1.3%増の2897億7400万円となった。

 輸出の動きでは繊維機械の動きが目立つ。特に中国向けは52.1%増の448億4000万円、ASEAN向けも26.2%増の165億1100万円と設備投資が活発に進んでいると見られる。

 織物用糸・繊維製品の輸出は中国向けが0.8%減の1064億5000万円とマイナスだったのに対して、ASEAN向けは6.6%増の917億6000万円と好調だった。

 6月単月では衣類・同付属品の輸入は前年同月比1.4%減の1979億7200万円、織物用糸・繊維製品の輸出は2.5%増の620億6500万円だった。6月の平均為替レートは1ドル=110.91円で前年同月に比べて2.2%の円安だった。




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