伊藤忠商事は、中国中信(CITIC)のオンラインサービスプラットフォーム「中信優享+」(CITICアプリ)と連携し、訪日中国人向けのインバウンド(訪日外国人)マーケティング事業を開始した。第1弾として4日から、CITICの顧客が来日した時に国内のファミリーマート全店で利用できるクーポンを同アプリ上で配布している。
CITICアプリは、中国最大のコングロマリットであるCITICが昨年7月、中国のSNS「ウィーチャット」とモバイル決済サービス「アリペイ」内に立ち上げたサービスプラットフォーム。アプリのユーザーは配布された統一IDを使い、各種サービスが受けられる。
CITICはアプリユーザーのサービス利用状況を分析し、消費動向を予測した上で効果的にクーポンを配布するという。今後、ファミリーマートのほか、百貨店、商業施設、外食店など様々な日本国内の小売店との連携を進め、サービスの利用環境を広げる。インバウンド関連メディアとの協業や、CITICグループとの連携も深め、顧客企業のインバウンド向け販促を支援する考えだ。
CITICは銀行、証券、信託、保険などの金融サービスや、文化、レジャー、ヘルスなど小売りの事業会社を傘下に持ち、中国内で1億人を超える顧客がいる。