伊藤忠商事は米玩具メーカーのマテルが販売するファッションドールブランド「バービー」の日本市場における玩具以外のマスターライセンス権を取得した。21年春夏から国内での展開を開始し、3年後に80億円の売上高を目指す。
伊藤忠は「マーケットインの視点と総合商社としての幅広い知見やネットワークを最大限に活用してバービーブランドの展開領域拡大に取り組む」構え。アパレルやファッション雑貨、食品など生活消費財全般にわたる関連商品の拡充に加えて、イベントやプロモーションによる新しい顧客体験の提供にも積極的に取り組む。「異業種との協業などを通じた新商品の開発、新規販路の開拓を行う」考えだ。
バービーは1959年のブランドデビュー以来60年以上にわたって、ファッションとポップカルチャーの要素を取り入れ、様々な次元から解釈した〝美〟と〝ファッション〟を紹介してきた。2020年には米調査会社NPDグループから「トップ・グローバル・トイ・プロパティ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、商品の革新性、カルチャーとの関連性、女性ロールモデルへの称賛などを通じた、顧客エンゲージメントが評価された。