イッセイミヤケは17日、京都では初の路面店「イッセイミヤケ・キョウト」を中京区の柳馬場通りにオープンする。国内外の来訪者が多い古都から、伝統と革新が融合する多様性に富んだ試みを発信する。
新店は築132年の町屋を復元、リノベーションしたもの。デザインしたのは、イッセイミヤケ・ギンザも手掛けたプロダクトデザイナーの深澤直人。季節の移ろいを感じさせる中庭は、イッセイミヤケとしては初の空間。この庭にあるギャラリーと、ショップとなる2階建ての母屋とで構成した。
建物は耐震を考慮した上で、元の柱や梁などをできるだけ残すことで、さらに歴史を感じさせる仕上がり。母屋の床や壁は、墨を混ぜ込んだ漆喰。趣のある深いグレーが基調で、伝統を重視としていることを印象付け、鮮やかな色調の商品との対比が際立つ。