インテグラル、業績悪化のイトキンを支援

2016/02/10 00:00 更新


 イトキンは、投資ファンドのインテグラルを引き受け先とする第三者割当増資と、既存主要株主の株式をインテグラルに譲渡することで合意した。増資は総額45億円の普通株式。取締役会長として辺見芳弘氏をはじめ、3人の社外取締役を含む役職員を派遣し、経営、財務の両面から支援を行う。

 インテグラルは独立系のファンド運営会社として07年9月に創業。09年12月にヨウジヤマモト、10年10月にシカタへの投資を実行してお り、ファッションビジネス分野でも実績がある。また、会長に就く辺見氏はインテグラルのパートナーでもあり、これまでにヨウジヤマモト会長、東ハ ト社長、アディダスジャパン副社長などを歴任してきた。

 イトキンは増資により、財務基盤を強化し、事業構造改革を進める。これに向け、一部の不採算ブランドや店舗の撤退、本社経費の削減による収益力回復に取り組む。同社は現在、28ブランド、国内約1400店舗を展開している。近年の業績悪化により、事業再生案を検討してきた。



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