63年創業のバッグ製造卸小売りの井野屋。井上登紀子さんは24年7月に逝去した創業者の父の後を継ぎ、「マスターピース」を販売する子会社のMSPCとともに社長に就任した。コロナ禍以降、売り上げは苦戦しているが、商品価値、取引先、直営店の見直しなどで収益性を高めた。24年6月期の営業利益は前年比45%増と大きく伸ばしている。
(津田茂樹)
卒業後、オーストラリア留学を経て、井野屋に入社しました。営業アシストなどをしたのち、新設された香港事務所に4年間勤務しました。結婚を機に帰国し、出産・育児などで一時期、社を離れていましたが、16年から銀行関係の経理を担当し、19年に専務に就任。前社長の傍らで経営に携わり、自然な流れで継承できたと思います。
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