チュチュアンナが産学連携でアプリの研究 明治大と

2017/10/31 04:26 更新


大阪で行われた最終プレゼンテーション

 靴下・インナーウェアSPA(製造小売業)のチュチュアンナは、明治大学商学部の菊池一夫教授のマーケティングゼミ(学生数16人)と産学連携に取り組んだ。7月にスタートし、このほど大阪本社で、学生が最終のプレゼンテーションを行った。

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 産学連携は上田利昭社長が明治大学卒という縁をきっかけに始まった。課題は、10月12日にリリースしたスマートフォン用アプリのダウンロード数と稼働率向上のためのプロモーション施策と、ブランドのファンを作るためのSNS(交流サイト)での発信の質の向上。

 学生は三つのグループに分かれて課題に取り組み、ブランドの擬人化によるファン創造、共感を生み出して購入を促すためのレビュー機能の活用、企業の思いや理念を発信するメディア作り、新業態開発などを提案した。

消費者に近い視点からファン作りやアプリ稼働率向上への施策を発表した

 チュチュアンナは最終プレゼンテーションを受けて、「統計的なデータと理論をベースにしながら、アプリのダウンロード数や稼働率向上にとどまらない提案をもらった。コストの検討もされており、実現可能性が十分にあった。期待を超える内容だった」と話している。

 プレゼンに参加した役員や部門長らが今後、実務に落とし込めるかどうかを議論する予定で、決定事項は学生にフィードバックする。

 課題に取り組んだ学生は、「ブランドに対して親近感がわいた。プレゼンテーションでは証拠や裏付けをしっかりして、実現性を持たせる重要性を痛感した」「これまで学んだマーケティングの基礎を、実際のビジネスにつなげられる貴重な機会だった。女性物を扱う企業でも男性が活躍できる場があることも知った」と産学連携の感想を話した。

 明治大学との産学協同は、来年も継続する方向で進めている。




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