日印国際産業振興協会が、東京・渋谷で開いたインドのアパレル・ホームファッションの合同展「インドトレンドフェア東京2017」。出展企業は綿素材を中心としたアパレル製品を数多く提案し、刺繍や洗い加工など、後加工のバリエーションもアピールした。また、初めてファッションショーを開き、来場者の注目を集めた。
ファッションショーでは、デニムやシャツに使われるような薄地綿織物に刺繍を施したドレスやワンピースを多く披露し、複雑な意匠で技術力の高さを示した。そのほか、エスニックな雰囲気の抜染調ワンピースやメンズ向けのインディゴシャツなども見せた。

展示会では、手織り製品から大手SPA(製造小売業)向け製品まで多彩なメーカーが参加した。メトロファブリックは、キッチンエプロンなどホームテキスタイル製品を得意とし、洗い加工でビンテージ感のでるデニム風プリントを施した製品を数多く展示した。雑貨やホームテキスタイルを手掛けるテクノプライム(東京)は、インドにおける生産パートナーとして長年の付き合いがあり、日本での窓口として今回の展示会に参加。品質管理がしっかりしている点も訴えた。
ナチュラルな雰囲気のレディスアパレル、ウパサナデザインスタジオは、「メディシナルテキスタイル」をテーマに、オーガニックコットンなどエコフレンドリーで上質な素材使いが特徴。染料も天然染料というこだわりで、自社ブランドを手掛けるほか、OEM(相手先ブランドによる生産)にも対応する。FOB(本船渡し価格)は20~80ドル。
デニムを中心に生地から製品まで手掛けるトリガーアパレルは、欧米の大手SPAに加え、日本でも子供服アパレルなどと取引がある。デニムと後染め合わせて月産約500万メートルという生産規模を持ち、セルロース「テンセル」混やオーガニックコットンなどバリエーションを拡大している。
