ファッション・コスメ業界に特化した人材会社iDA(東京)は1日、沖縄サテライトオフィスの営業を本格的に開始した。同日付で名古屋支店では、全国で3カ所目となる転職専門部門、リクルーティング事業部を開設した。各地域でファッション業界で働く人材の需要が高まっている現状に対応し、業界の活性化を目指す。
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沖縄では16年度に事業所を仮設して営業を始めたところ、17年度は依頼件数が前年比倍増近く、就業者実績が1.5倍以上に増加した。日本人観光客に加えてアジア・欧米からの観光客が増え、19年には大型商業施設も開業予定で、百貨店や免税店など商業施設中心に販売職の需要が高まっている。
そこで新たに常駐アドバイザーを置き、一人ひとりに寄り添ったサービスを提供し、18年度も就業者実績50%増を目指す。問い合わせには南九州支店で対応しながら、沖縄オフィスの独立準備を進める。
一方、名古屋の小売業は外商の売り上げが大きく高価格商品の購入客が多い半面、販売職の人気が低く、ファッション分野でも人材不足に悩む企業が多い。専門部門の新設で専任の相談員が対応、転職までの本格的な支援を始める。初年度は100人の転職支援を目標に、百貨店や路面店の活性化を目指す。