ヒューマンフォーラム(京都市)の進化型古着店「森」は、古着をアップサイクルした2ブランドで、初めて米国に「ザ・タイニー・ショップ・バイ・モリ」の期間限定店を開いている。12月7日にロサンゼルスの「フレッドシーガル」でローンチパーティーを開き、約1カ月間、「リサークルスタジオ」「チナツアオヤマ」を販売中だ。初の海外チャレンジとなる今回は、スペシャルピースも用意した。
【関連記事】ヒューマンフォーラムの進化型古着店「森」 企業向けファッション衣料のアップサイクルも開始
森は京都・河原町にあり、古着販売だけでなく、店に併設したアトリエや全国に組織した業務委託縫製士(リサークルパートナーズ)と協力して古着のアップサイクルを提案している。主にレディスが中心で、企画や生産ノウハウとともに、目を引くようなビジュアル訴求も強み。ザ・タイニー・ショップ・バイ・モリでECや期間限定店も出し、ファンを増やしている。
今回の米国での限定店は、夏から両者で打ち合わせを進めて実現した。商材やビジュアルなどを送り、日本からスタッフを派遣しない現地任せの挑戦だが、ちょうどバイヤーが来日する機会もあり、両者で下準備もしっかりと進めた。現地価格は330ドルから。日本の倍近い小売価格になり、サイズは既存のもので臨む。チナツアオヤマで、得意とするメローロックミシンのテクニックをふんだんに生かした特別なドレス(2400ドル)も用意した。



ザ・タイニー・ショップ・バイ・モリは、国内の期間限定店の開催頻度も増えている。また、物作りの背景を生かし、23年から企業向けにアップサイクルの受注もスタートした。業務委託縫製士も着実に増えていて、全国26人のパートナーが自宅などでアップサイクルの物作りを支えている。