大規模デモ続く香港 熱い思い胸に秩序守る170万人

2019/08/20 06:29 更新


 日本で大きく報道されている香港のデモ。しかし、空港は通常通り。売り上げが見込めるかは別だが、街でも営業している商業施設はある。ただ、18日は香港そごうなどがあるコーズウェイベイエリアのビクトリアパークでの集会に170万人(主催者発表)が集まり、周辺の道路はほとんど前に進まなかった。

 逃亡犯条例改正案の完全撤廃などを求めシュプレヒコールが上がる。この日は大雨。雨宿りしようと入ったコーズウェイベイの商業施設「ハイサンプレイス」は黒いTシャツを着た人たちでいっぱいだ。「シャネル」「ルルレモン」は店を閉め、「アップル」は開いていた。危険防止のため、エスカレーターは人数制限し、3階から2階に下りるにも100人以上の行列ができ、どんどん長くなる。しかし、2、3列にきちんと並び誰も横入りしない。道路が人で埋め尽くされているため、商業施設から出るにも一苦労。将棋倒しを恐れたが、誰も押さない。むしろ他の人のためにスペースを空けてあげる。熱い心を持った礼儀正しい人たちのデモだった。

 参加者は若者が中心。10代、20代の男女や子供を連れた家族も目立つ。着ている服はシンボルカラーの黒いTシャツが多いが、プリントTシャツにデニムのスカートを合わせたり、黒いタイトパンツに黒と白のストライプTシャツ、モノクロのリュックを背負うなどおしゃれに着こなす。黒のコーディネートを楽しんでいる感じだ。

(香港=高田淳史)

コーズウェイベイ一帯を埋めた人の波には黒のコーディネートを楽しむ姿も
商業施設内も黒い服を着た人たちでいっぱい


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