H2Oリテイリング、阪急阪神百貨店の社長交代 「ヨコ軸」提案をグループ全体でも

2020/02/07 06:30 更新


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 エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)は、荒木直也阪急阪神百貨店社長がH2Oリテイリング社長に、山口俊比古阪急阪神百貨店取締役執行役員が同社社長になる4月1日からの新体制を発表した。

 百貨店事業で成果を上げているとみる独自性のある「ヨコ軸」提案などをグループ全体のビジネスにも活用して、長期事業計画で目指している「関西ドミナント化戦略」を推進していく方針だ。百貨店事業はヨコ軸提案の進化とともに、収益構造の改革やリアルとデジタルの融合といった新たな課題の解決に取り組む。

(吉田勧)

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 「顧客目線での価値創造を基軸にスピーディーに課題解決に立ち向かっていく」(荒木社長)。「楽しさナンバーワン百貨店の実現に向けて5000人の社員とともに邁進(まいしん)していく」(山口取締役)。トップ交代の記者会見の冒頭に、それぞれ抱負を語った。

 社長交代は、百貨店事業の収益拡大が進んできたことに加え、スーパーマーケット運営のプラットホーム構築、GMS(総合小売業)のイズミヤの事業モデル転換といった中期経営計画の推進にも一定めどがついたため。一方では「流通業を取りまく環境の大きな変化」による新たな課題解決が求められているとの判断もあった。その一つが「(小売業における)供給サイドを軸にしたビジネスモデルが崩れてきているとの認識」(荒木社長)だ。

 百貨店事業ではこの間、阪急うめだ本店が婦人服、特選、ヤングといった業界、グレード、年齢軸での従来型百貨店フロア展開から、百貨店側がストーリーを持って編集提案するヨコ軸での価値提案を進め、成果に結びついている。こうしたヨコ軸の価値提案の重要性は「業態に違いはあっても共通している」(荒木社長)とみて、競合・同質化の激しい食品スーパーなどにも取り入れていく考えだ。また、「顧客目線」をベースに、グループ全体での顧客との新たな関係作りも進めていく。

 山口取締役は、阪急うめだ本店を中心とする顧客分析・マーケティングに取り組むとともに、神戸阪急、高槻阪急の「新しい百貨店作り」などにも関わってきた。荒木社長が進めてきたヨコ軸提案の「グレードアップと進化」に取り組むとともに、衣料品の低迷による収益構造の悪化に対する収益改善施策の推進、消費者のデジタルシフトに対応した百貨店顧客との関係作りといった課題に取り組む。収益改善施策としては、「価値維持業務をスリム化し、価値創造にコストをかける」(荒木社長)方針だ。

阪急阪神百貨店社長に就任する山口取締役(左)とエイチ・ツー・オーリテイリング社長に就任する荒木社長

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