ジーユー上期2ケタ増収増益 オーバーサイズ商品ヒット

2019/04/12 17:00 更新


 ジーユーの19年2月中間決算は、売上高1171億円(前年同期比10.7%増)、営業利益141億円(54.3%増)と、2ケタの増収益と大幅に改善した。品番数を絞り込んで売れ筋トレンドに集中したこと、素材備蓄と適切なタイミングでの追加生産で機会ロスを削減できたことが大きい。

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 商品では、オーバーサイズスウェットトップ、ニットトップなどで、数百万枚を販売した。既存店売り上げも増収となり、粗利益率も値引きのコントロールと素材の集約で3ポイント改善。2月末の店舗数は、21出店、6退店で合計408。

 下期(19年3~8月)も増収大幅増益を見込む。マストレンドへのフォーカスやマーケティング、売れ筋商品の追加生産対応を強める。値引きコントロールによる粗利益率の向上や在庫の効率化、人事生産性の改善も引き続き実施する。

 決算会見では、18年11月末に東京・原宿にオープンしたショールーム型店舗「ジーユースタイルスタジオ」の状況について、「まだ実験的な段階。今後様々な顧客行動の変化が見込まれるなか、色々と試している。ショールーム型店舗をどんどん広げるわけではなく、同店から学べること、使えること、使えないことを吟味している最中で、良い事例は『ユニクロ』を含めた全店舗に波及していく」(岡﨑健取締役グループ上席執行役員CFO)とした。

東京・原宿のショールーム型店舗「ジーユースタイルスタジオ」


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