GU、10年で売上1878億円に成長

2016/10/17 05:57 更新


 16年8月期に大幅な増収増益を達成したジーユーは、ユニクロに次ぐ第2の柱になるため、中期的に売上高1兆円を目指す。日本では大量出店を継続し、海外でも出店を増やし、店舗網を広げる。ECも利便性を高め、現状5%の売上高に占める比率を中期的に30%にする。

 スタートから10年で売上高1878億円(前期比32・7%増)、営業利益222億円(34・8%増)にまで成長したことについて、柚木治社長は「順調にきたが、日本発のファストファッションという誰も手を付けていなかったニーズを上手く捉えたに過ぎない」とし、「ここで満足して2000億円、3000億円で終っては普通の会社。次の10年でブランドと会社を全て作り変える」と話す。

 目指すのは「国民的なファッションブランド」。シーズンごとのトレンドと客のニーズを捉え、「低価格で最旬ファッションを幅広く提供する」機能を両立、その結果として売上高1兆円の達成を狙う。

 現状341店ある日本では「まだまだ出店できる」と見て、年間40~50の出店を継続する。商品構成の拡充とブランド認知向上のため、大型店も増やす。海外は中国と台湾に11店があるが、経営者を育成しつつ、出店エリアを拡大、3年後に海外で50%、売上構成比10%を目指す。

 柚木社長は「よく聞かれることだが、ユニクロとジーユーは競合しない。隣接出店している店舗は双方が調子が良い」と話す。今後もジーユーの規模拡大で「(ユニクロとの)相乗効果を発揮し、両ブランドで世界ナンバー1を目指す」。



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