「グリーンルームフェスティバル'18」来場者スナップ

2018/06/11 06:27 更新


 ファッション感度の高い男女が訪れる都市型音楽フェスティバルとして有名な「グリーンルームフェスティバル ’18 」(横浜・赤レンガ倉庫)が今年も5月下旬(26、27日)に開催された。全国的なマーケットブームが訪れている昨今だが、同フェスにも無料で入場可能なマーケットエリアがあることはご存じだろうか。

 海風がそよぎ、ミュージシャンの歌声が響くマーケットエリアは、気分も上がってついつい衝動買いしちゃいそう。実際、買い物袋を持つ人の姿も目立った。センコミ取材班は、出店者リサーチと来場者スナップを実施した。

【関連記事】昨年のグリーンルームフェスティバルの様子はこちら

体験型やSNS投稿でプレゼント

 マーケットエリアの出店者数は約90で、前年より増加した。飲食、アパレル、服飾・生活雑貨を中心としたブースが赤レンガ倉庫周辺に軒を連ねた。ただ物販するだけではなく、会期中は来場者が参加できるイベントやワークショップを定期的に催したり、SNSに商品やブースの写真をハッシュタグ付きで投稿した人にノベルティーを提供するといった試みで行き交う人々の興味を引いていた。

 「コンバース」(コンバースフットウェア)は、2月に発売した〝オールスター〟史上最軽量モデル「オールスターライト」の軽さを体感してもらうため、靴と同じ重量をウッドチップで計量するイベントを実施。ぴったり計量した人には同商品をプレゼントするという特典付きでにぎわいを見せていた。

計量イベントでにぎわいを見せた「コンバース」

 「ベイフロー」(アダストリア)は、ブランドと訴求を強化するヨガウェアの認知向上を目的に出店した。ブース前でアクロヨガのデモンストレーションを実施したほか、来場者の体験も促していた。「年齢や性別を問わず、みなさん楽しんでくれた」という。

アクロヨガで来場者の目を引いた「ベイフロー」

 「ビームス」(ビームス)は、特別制作した公式グッズの販売に加え、Tシャツ(4500円)購入者に その場でシルクスクリーンプリントを施すイベントを実施した。数量限定で、初日の夕方には完売していた。

会場では「ビームス」の買い物袋を持つ人が目立った

 「アルマーニエクスチェンジ」(ジョルジオ・アルマーニジャパン)は、17~18年秋冬スタートした世界の若手芸術家との協業コレクション「#st_ART((ストリートアート)」の訴求で出店した。ブースには協業芸術家の一人であるアレックス・ルオー氏が訪れ、ライブペイントを披露した。

ライブペイントを実施した「アルマーニエクスチェンジ」

 会場で撮影した写真を指定のハッシュタグと合わせてSNS投稿すると、抽選で芸術家がペイントしたサーフボード、スケートボードが当たる販促も実施した。物販も順調で9000円の販売店舗限定Tシャツが「若い人から40~50代まで幅広く売れた」という。

 初出店の「チャオパニックティピー」(パルグループホールディングス)は、限定Tシャツ(2000円)や「リー」との協業バッグ(3000円)を販売し、「どちらも家族客を中心に好評で、特にキッズTシャツが良かった」という。商品購入者がその場で缶バッジを制作できる機械も用意していて、子供が熱心に取り組む姿がほほえましかった。

家族客が目立った「チャオパニックティピー」

ファストファッション、古着目立つ

 来場者スナップでは、デニムパンツを軸にしたスタイリングやお揃いコーディネートが目立った。




 来場者に多い20~30代女性に着用しているブランド、購入した店などを聞いたところ、挙がるのはファストファッションブランドや古着ばかり。


 音楽フェスもおしゃれも楽しむためにはお金がかかるし、これがリアルな実態かも。トップはオフショルダーブラウスやスキッパーのロングワンピース、ハワイアンシャツを着用する人が多かった。

 同フェスでは、無料で入場・参加できるヨガフィールド・レッスンも設けられる。ヨガ好き女子のアスレジャーファッションの実態を探った。

 着用するのは、「ルルレモン」「ナイキ」「ルコックスポルティフ」「エミ」などスポーツ・ヨガウェアブランドや、ファストファッションブランドの機能性ウェアが目立った。

ヨガ参加者にはおしゃれなアスレジャーファッションを着用する女性が散見された

 購入時に気をつける点では、「背中が開いていて、体のラインがきれいに見えるもの」「ヨガ中に痛いので、ひもがついていないもの」「吸水性や伸縮性が良く、黒や白色の汗染みが目立ちにくいもの」などの声があがった。

●グリーンルームフェスティバル

 05年にスタートした都市型フェスで毎年5月下旬に横浜・赤レンガ地区野外特設会場で開催される。サーフカルチャーやビーチカルチャーをルーツに持つ音楽、アート、フィルムなどのコンテンツが充実。今年14回目を迎えた。主催・企画・制作は、グリーンルームフェスティバル実行委員会。9月1、2日には、音楽ライブ、ボタニカルショップが集まるグリーンマーケット、ローカルフードエリアで構成する新しい秋フェス「ローカルグリーンフェスティバル」を同会場で開催する。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事