グランフロント大阪 開業以来4期連続で増収を見込む

2018/03/20 04:30 更新


 大阪・梅田のグランフロント大阪(GFO)ショップ&レストランが、4期連続増収となる見込みだ。18年3月期の売上高は前期比約1%増、来館客数3%増の見通し。来館客数と購買客数が伸びていることが貢献している。他施設との差異化を狙い、エリアにおける旗艦店を増やしていく方針だ。

 来館客数増はGFOのオフィス、コンベンションセンター、ホテルの稼働率が向上していることや近隣居住者の増加などが貢献している。部門別売上高では衣料品・身の回り品が同4%増、食料品4%増と好調だ。家庭用品は1%増、飲食は前年並み、文化用品・雑貨は1%減を見込んでいる。

 好調なテナントは、衣料品では「プラステ」「ジャーナルスタンダード・ラックス」「デザインワークス・ドゥ・コート」、文化用品・雑貨では「オゥパラディ」「イソップ」、家庭用品では「無印良品」「じぶんまくら」など。

 イベントに力を入れていることも集客に結びついている。大人の女性のコミュニティー「ウメキラ・スタイル」でのワークショップやセミナー、食の「木曜マルシェ」を継続的に実施している。うめきた広場で実施している定番イベント「アウトドアフェスタ」に加えて、2月にファミリー層など客層の拡大を狙いに「鉄道模型フェスタ」を初開催した。また、17年度から南館4階イベントスペースで期間限定店展開も開始している。

 GFOはもともと旗艦店の多い施設だが、17年6月に「イデーショップ」を約2倍に拡大したほか、3月中旬に「ミズイロインド」を拡大した。ゆったりとショッピングが楽しめる空間にすることが狙いで、今後も旗艦店級の新規導入や拡大を進めていく。また、2月中旬から「グランフロント大阪おさんぽカード」を、阪急阪神グループの共通ポイント「Sポイント」対応の新カードに切り替え始めた。すでに飲食や食物販での利用が増えるなど、利便性の向上による会員利用の拡大に期待している。

「鉄道模型フェスタ」は2日間で2万3000人以上が来場


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