良質なメイド・イン・イタリーのバッグで知られる「フルラ」。日本は世界の売り上げの4分の1を占めるまでに成長、その立役者が19年までフルラジャパン社長を務めた倉田浩美さんとされる。昨年12月、再び社長に就き、さらにブランドを進化させようと奔走する倉田さんを東京・神宮前のオフィスに訪ねた。
手に職をつけよ
――以前、本紙「私のビジネス日記帳」をご執筆いただきました。社会人の第一歩は福岡の電機メーカーの事務職からとか。
その頃、特に地方では、女性に総合職のチョイスはなく、まあ難しいんですよね。女性社員が朝とお昼と午後3時にお茶を出すのが当たり前で、一生この仕事を続けられるかなと思った時、かなり疑問が出てしまって。でも、最初の仕事でありがたくチャンスをいただいたからには、最低2年は貢献しようとの思いで勤め、約300万円貯金して留学しました。
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