西武グループ 「グランエミオ所沢」の第2期を開業

2020/09/02 06:27 更新


増床後、125の多様なテナントを集積

 西武鉄道と西武プロパティーズは9月2日、西武線所沢駅(埼玉県)の複合商業施設「グランエミオ所沢」の第2期を開業する。18年3月の第1期と合わせて、店舗面積1万8500平方メートルに物販、飲食、サービスの125店を集積する。開発支援・運営業務は住商アーバン開発が請け負う。14年から推進してきた同駅東口ビルの再開発が完了した。

(松浦治)

 地域最大の店舗数を揃えるレストラン街、18万冊を扱う「ツタヤブックストア」をはじめ、コスメの「イセタンミラー」、「ユナイテッドアローズ・グリーンレーベルリラクシング」(メンズ・レディス・キッズ)、「ハンズビー」(生活雑貨)、「ロクシタン」(コスメ)、「ケユカ」(生活雑貨)など日常生活から暮らしを彩るライススタイル型までの多様なテナントを揃えた。第2期開業後の年間売上高は150億円を見込む。

 環境・サービス面では大型サイネージやWi-Fiを完備する一方で、緑のある開放的な多目的エリア、屋上庭園など憩いの場を配置。コミュニティーや待ち合わせなど地域の生活拠点としての機能を充実させた。また第2期開業に合わせて新改札を設置し、駅全体の回遊性を高める。

 所沢は都心部まで最短30分以内のアクセスの良さに加えて、埼玉西武ライオンズの本拠地「メットライフドーム」の改修、「西武園ゆうえんち」の大幅リニューアルなどがここ1、2年で予定されている。新型コロナウイルス感染拡大で、都心部を避けて近場で買い物をする「安近短」に対応した商業・娯楽施設の拡充で、エリア全体の魅力を発揮する狙いだ。

吹き抜け部を情報発信の拠点やレストスペースとして提供


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