仏ギャラリー・ラファイエット セーヌ左岸に新店舗

2019/12/12 11:00 更新


 【パリ=松井孝予通信員】仏百貨店ギャラリー・ラファイエット(GL)がパリ・セーヌ左岸沿いにあるSC「ボーグルネル」のマークス&スペンサー跡に、4フロア8000平方メートルの店舗を開設した。これを機に、新店舗の1.5倍の売り場面積を持っていたモンパルナス店の閉鎖に踏み切った。

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 GLは今年、シャンゼリゼ大通りにコンセプトストア、傘下BHVマレ店にイタリアンフードマーケット「イータリー」を出店している。地域密着の小型百貨店でパリ市内の販売網を強化し、観光客の比重が高いオスマン本店を補完する。

 同SCはパリ西側の都市型マンションとホテル街に位置し、年間来客数は1300万人、観光客は30%を占める。この新店舗では高級ブランドは扱わず、クリエイター系を中心に400ブランドを揃えた。若い家族を狙い、ビジネスウェアと子供服に力を入れた。セーヌ川が一望できるオーガニックレストラン、エステティックサロン、ネイルバー、バーチャル試着室、スマート決済など都会人に合わせた各種サービスも充実させた。

子供服売り場はセーヌ川を眺めながら買い物できる
ドーナツ型のフロア構成でカレイドスコープのような内装


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