北海道旭川市の商業施設「フィール旭川」(プロッド・イクス運営)は、16年秋から「ライフスタイル型商業施設地域一番店」を目指して、順次売り場改装に取り組み、活性化策を進めている。今秋は家電専門店や食品の地元有名店を導入、100円ショップ、下着専門店を移転改装した。
「旭川買物公園」に隣接する好立地を生かし、引き続き「フルラインナップで地域ナンバーワンの満足度を提供する」ことを目指す。リノベーション、新規テナント誘致、販促などに注力し、来春にはカフェやベビー・キッズ、メンズファッションなどの新規導入を含む改装を実施、ファミリー層が満足できる館として新規客を集める。
フィール旭川は旧丸井今井旭川店を11年9月に再生、16年7月からプロッド・イクスが運営全般を担当して活性化に取り組んできた。16年冬から17年春にかけて第1弾の改装を実施。近隣の施設からの移転も含めて、「ユナイテッドアローズ」や「トゥモローランド」「アンタイトル」、イトキングループやワールドグループの大人狙いのブランドなどのアパレル、地元老舗の食品店などを導入して売り場活性化を図った。
同時にテナントリレーション活動にも注力、働くスタッフの意識向上や販売スキルアップにも取り組んでいる。施設内の大型コールセンタースタッフ(約1000人規模)、旭川市の外郭団体の国際交流プラザとの相互利用で連携し、集客力を高めて収益の押し上げ効果につなげており、売り上げも順調に推移している。
今秋の改装は11月に家電の「マツヤデンキ」や、道内外の高級外食店の御用達である精肉店「エルムの山麓」を新規導入。下着の「ミネットバイワコール」は売り場を拡張して扱いブランドを増やした。
売り場の改装と並行して地域連携活動にも積極的に取り組んでいる。プロッド・イクスが運営するアルティモール東神楽(東神楽町)や、買い物公園組合との連携を強めており、エリアの連携でインバウンド(訪日外国人)を中心にした観光客誘致の活動を促進している。