鹿児島県奄美大島の伝統織物、大島紬で用いられる染色技法。奄美大島に自生する「テーチ木」(バラ科シャリンバイ属の常緑低木)によるテーチ木染めと、泥田での泥染めを何度も繰り返す。奄美の粘土地層には鉄分が多く含まれ、テーチ木のタンニン酸と結合することで、独特の深みのある黒褐色になる。大島紬は手で紡いだ絹糸を泥染めし、その糸を手織りした平織のきものだが、Tシャツや布帛シャツなどカジュアルウェアを泥染めした奄美発のブランドも広がっている。
《FB用語解説》泥染め 奄美大島独自の伝統技法
2021/08/18 06:22 更新