捺染柄反転ともいう。ぬれた織物やニット生地に摩擦が加わると繊維・糸が移動、反転してしまい、元の色や柄がぼやける現象。柄がプリントされたウール製品が手洗い後に柄が白っぽくなったり、脇下部分のプリント柄が薄くなるなどが代表例。特にウールニットのプリントで起きやすい。ウール表面にはうろこ状のスケールがある。水分を含むとうろこが開き、そこに摩擦が加わると繊維が移動、反転し、染色されていない裏面が表面に現れるため、プリント柄が薄くなったように見える。糸が移動してしまっているため回復はできない。
《FB用語解説》リバース現象 ぬれた状態でこすらない
2021/07/14 06:23 更新