毛織物の最終仕上げ(フィニシング)を整理と呼ぶ。検反や品番入れの準備工程、毛焼きから各種加工と乾燥などの主要工程、補修などの補助工程、検査工程、撥水(はっすい)や制電などの特殊工程の五つで構成。主要工程は洗う(洗絨(せんじゅう))、煮る(煮絨)、蒸す(蒸絨)、縮ませて目を詰める(縮絨)。そこに乾燥と起毛などを挟む。各工程は独立しており、繰り返し加工したり、前の工程に戻ったりもする。工程間は品番を付けた台車が回る。この複雑な工程の組み合わせによってクリアやミルド、光沢や艶無しなどの風合いを出す。
《FB用語解説》毛織物の整理 毛織物の最終仕上げ
2020/12/11 06:22 更新