《FB用語解説》ビーバークロス 紡毛糸を用いた厚地織物

2019/10/11 06:22 更新


 beaver cloth。柔らかい手触りの厚地の織物で、布面がビーバーの毛皮に似ていることからこの名がついた。経糸、緯糸ともにメリノ種羊毛の6~16番手紡毛糸を用い、朱子組織、斜文組織、または緯二重組織などにした織物。製織後、強く縮絨(しゅくじゅう)(生地を収縮させ厚く密にすること)して起毛、剪毛(せんもう)(毛の長さをそろえること)を行い、さらに毛羽を経糸の方向に伏せたもの。この方法はビーバー仕上げといわれる。生地は光沢があるほか、保温性に優れ、コートや制服などに用いられる。



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