《FB用語解説》カポック 亜熱帯の樹木の実からとれる繊維

2018/10/26 06:22 更新


 東南アジアの亜熱帯に広く分布している落葉樹。カポックはマレー語で繊維を意味し、この木になる長楕円形の実の中の種子を覆っている毛が古くから利用されてきた。別名パンヤ。繊維は長く光沢があり、耐久性や弾力性に優れる。用途は、クッションなどの詰めわたが主。繊維断面は中空率80%前後の高い空隙(くうげき)で軽く、疎水性もあるため、特に水中救命胴衣の中わたに使われる。紡績するのは難しいが、最近では軽量性や保温性の高さがアパレル向けに注目され、綿や合繊などとの混紡素材が開発されている。



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