百貨店とは「衣・食・住の商品群のそれぞれが10%以上70%未満を扱い、売り場面積の50%以上において対面販売を行う業態」(商業統計)と定義される。小売業として商品の売買で売り上げ・利益を上げるが、専門店とは品揃え、量販店とは対面販売の割合で区分される。
百貨店の市場規模はピーク時の91年の9兆7130億円に比べ約4割縮小し、6兆円を割り込んだ。都心の好立地に大規模施設を持ち、優良な顧客基盤を有する強みを生かしきれていないことが最大の課題といえる。顧客の価値観、購買行動の変化に対応することが求められる。