「シーイン」 EUデジタルサービス法の規制対象に

2024/05/01 17:30 更新


 【パリ=松井孝予通信員】欧州委員会は4月26日、違法コンテンツから消費者を守ることを目的としたデジタルサービス法(DSA)に基づき中国のファッションEC「シーイン」を規制対象に指定した。

 DSAは、EU(欧州連合)域内で月間4500万人以上が利用する全てのオンラインプラットフォームと検索エンジンサービスを対象に、2月17日から全面適用された。

 シーインのEU域内での月間利用者は1億800万人。欧州委員会は「特に未成年に有害となる(シーインの)商品流通の防止措置」とコメントした。DSAの指定を受け、シーインは8月末までにコンプライアンスへの対応が義務付けられる。違反とみなされた場合は、最大で世界での売上高の6%の制裁金が科せられ、違法を繰り返した場合はEU域内でのサービスが禁止される。動画投稿アプリ「ティックトック」は、未成年者保護や依存性への対応不足を受け4月24日からEU域内で「ティックトックライト」のサービスを一時停止した。

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