レディスインナーメーカーのイーゲート(福井市、野坂鐵郎社長)は、今年からオリジナルブランドの「丸福ガーゼ」「リエジャー」を本格販売する。丸福ガーゼでは素材からの一貫生産を強みに、ECやテレビショッピングのほか、素材を生かした製品OEM(相手先ブランドによる生産)にも対応する。
丸福ガーゼは、医療用包帯などで培った技術をベースに、インナー向けに開発した素材を使う。経編みガーゼの柔らかなタッチや伸縮性、吸水速乾性、安心・安全、品質への信頼性などが売りだ。素材名であり、オリジナル製品の名前でもある。
19年春夏向けのオリジナルは、優しい色合いのブルーやピンク、ホワイトを中心に、四つのシリーズを打ち出す。「コンフォート」は、楽に過ごす日常シーンや睡眠時、体調が優れない時に向け、ハーフトップやブラトップ、ショーツなどで構成。「マム&ベビー」は、マタニティーインナーやベビー肌着を揃え、フラットな縫い目で肌当たりをソフトに仕上げた。「ヘルシー」では入院時にも使える前開きのハーフトップなどを提案。「トレンド」は、繊細なリーフ柄レースをはじめ、軽やかなデザイン物で構成する。価格は反応を見て決める予定。
リエジャーは、兵庫県宝塚市でインナー企画会社を運営するRIEMIさんをブランドプロデューサーに起用。50代で健康や体形に関心が強く、ファッション感度も高い女性を主対象に、新感覚の補整インナーを提案する。シェイパー(6900円)、ガードルなどのベーシックなアイテムや、リバーレースでラグジュアリー感を強調するレーシータイプ、アウターでも活用できるカップ付き綿混カットソーインナーを企画した。
RIEMIさんの知見を生かし、イーゲートがバックアップすることで、リーズナブルな価格設定を実現した。宝塚で座談会イベントなどを重ねてきた実績を生かして、全国各地でのキャラバンなども検討中だ。