スナップサイト「ドロップトーキョー」10周年で展覧会

2017/12/20 18:21 更新


 ストリートスナップサイトの「ドロップトーキョー」(ウィークデー、横田大介代表取締役CEO)は25日まで、ラフォーレ原宿内のラフォーレミュージアム原宿で、サイト立ち上げからの10年間を振り返る写真展を行っている。それぞれの年にストリートで何が起こったか、誰が光っていたかが一目で分かる展示だ。マッピーを始め、同サイトが積極的に発掘し、後押ししてきたミレニアル世代のインフルエンサーによるライブやトークイベントも、会場内で多数行っている。

 08年のファストファッション上陸に始まり、リーマンショック、11年の東日本大震災、14~15年のノームコア旋風と、日本のファッション業界としては苦しさの多い10年だったが、そんなことは感じさせないパンチのある写真が揃った。「サイトを立ち上げた07~08年頃は、ファッションにアイデンティティーという言葉があった時代。今の若い子がそれを見て、何か刺激を受けてくれたら。(自身が感じる10年よりも)写真に勢いがあると感じてもらえるなら、それは僕らが常に新しい世代を発掘してきたから」と、同サイトの岩野一真ディレクター。

 ノームコアブームを経て、ここ1~2年は、エッジのきいたファッションを着こなす10代や20代前半が再び増えている。ビッグブランドが彼らをキャンペーンに起用するケースも拡がっており、その際のブッキングをウィークデーが手掛けることも少なくない。インスタグラムの存在も後押しし、今はストリートからスターが続々と生まれる時代だ。「こういう人みたいになりたいという憧れからストリートファッションは面白くなる。そういう思いを持った子をいかに早く見つけて育てるか。育成の視点を持ってサイトを運営するようになった」という。

ドロップトーキョー

ドロップトーキョー


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