米「アンダーアーマー」の日本総代理店ドームが福島県いわき市で立ち上げ、福島県社会人サッカーリーグ1部の「いわきFC」を運営するいわきスポーツクラブは15日、商業施設複合型のクラブハウス「いわきFCパーク」を開業した。いわきFCのトレーニングやホームタウン活動の拠点となるだけでなく、飲食店や教育サービス店なども導入し、地元住民との交流の場や観光地として地域経済の活性化を促す役割も持たせた。
いわきFCパークは、3階建てで延べ床面積は約4600平方メートル。ドームの物流拠点と、昨年11月に完成した専用グラウンドに隣接し、フィールド側はガラス張りで、館内から試合や練習風景、子どもたちの活動を見ることができる。
テナントは、「浅草今半」「矢場とん」などのレストランや英会話教室、自動車販売店、福島県初出店となるブランドアウトレット店「アンダーアーマーファクトリーハウスいわき」を入れた。開業にあたり、いわきスポーツクラブの大倉智代表は「パークを中心にブランド価値を高め、スポーツでいわき市の産業イノベーションを起したい」と話す。
商業型クラブハウスの開設は、ドームが構想する「カスタマーエクスペリエンスを最大化したスタジアム」建設への布石だ。同クラブハウスで商業施設の運営経験を積み、3~5年後に市中心部で建設予定の、複合型スタジアムの通年営業に生かす。
外観は「いわきFC」のチームカラーである赤を基調にした