【パリ=松井孝予通信員】仏LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトングループ傘下ブランド「ディオール・オム」のアーティスティックディレクター(AD)のクリス・ヴァン・アッシュ(41才)が退任し、1月に「ルイ・ヴィトン」のメンズコレクションADを離れたばかりのキム・ジョーンズ(38才)が後任に就く。
クリス・ヴァン・アッシュがADだった11年間、ディオール・オムの売上高は1億ユーロから3億5000万ユーロへと成長した。同グループは、クリス・ヴァン・アッシュは退任後も同グループにとどまり、近く発表される新しいポストでクリエイションを続けると発表した。クリスチャン・ディオール・クチュールのピエトロ・ベッカーリ会長兼CEO(最高経営責任者)は、「クリスはディオール・オムの歴史に新しいチャプターを残し発展を担った」と称えた。
数多くのラグジュアリーブランドを傘下に有するLVMHは、エディ・スリマンが2月1日付で「セリーヌ」のクリエイティブディレクターに就任し、新しくメンズラインを立ち上げるなど、グループ内での動きが注目されている。