百貨店キャリアで、ウエストマークが売り場を席巻している。ブラウスやスカート、パンツのアイテムを問わず、ベルトやリボンを前で結べるタイプが売れ筋上位に食い込んだ。袖コンシャスのブラウスや、生地をふんだんに使ったプリーツスカート、ワイドパンツなど、ボリュームがあるシルエットの商品が多いため、腰回りの引き締めがポイントになっている。
トレンドのサッシュベルトも好調だ。小田急百貨店新宿店の「イネド」では、首周りが開いたブラウス(税込み1万5120円)、ロングプリーツスカート(2万2680円)にサッシュベルト(6372円)の組み合わせが好まれた=写真。
百貨店のキャリア向け売り場はこうしたヒットアイテムが出た一方で、春夏の売り上げは伸び悩んでいる。3月の気温が低く、単価の高い春アウターが4月上旬にしか動かなかったためだ。4月中旬には真夏日を記録した地域もあるなど、春の期間がますます短くなるなか、新鮮なデザインのブラウスなど軽いアイテムが需要喚起につながった。