百貨店で、自宅にいながら店頭商品を購入できるリモートショッピングサービスが広がっている。阪急阪神百貨店、三越伊勢丹がすでに行っており、近鉄百貨店もあべのハルカス近鉄本店で20年12月から化粧品売り場で開始し、対象売り場を拡大した。いずれも、自社ECに未掲載の商品をオンラインで購入できるのが特徴。ほぼ全ての店頭商品が買える仕組みで、各百貨店とも対象売り場や商品を順次、拡大する方針だ。
(吉田勧)
電話で決済まで
近鉄百貨店は、店頭商品を電話で注文・決済し、自宅に届ける「でんわ・デ・オーダー」サービスの対象売り場を拡大した。近鉄本店化粧品売り場に続いて2月3日から同店婦人服・洋品雑貨、紳士カジュアル・スポーツ、家庭用品、宝飾・時計売り場にも広げた。購入希望商品の対象売り場に電話し、送信された購入用URLで商品確認と決済をすれば、自宅配送するサービスだ。コロナ下で外出を控える既存顧客のほか、新規客層の利用を見込む。今後、食品など対象売り場・商品を順次、拡大する。他店舗にも広げる予定だ。