JTB総合研究所によると、17年の海外旅行者数は過去2番目に多い1789万人(延べ人数)。18年1~5月も736万人と前年同期比3.9%増となり、このペースでいくと超円高で過去最高だった12年の1849万人に迫る勢いという。
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この背景には、企業業績が好調で賞与が伸びていることがベースにある。中国とのビジネス拡大にともなう交流人口の拡大、第三次韓流ブーム、アジアと日本の各都市を結ぶLCC(格安航空会社)の就航などが増加を後押しする。一方で、人口の多い団塊世代が70代となり、ゆとり世代とも言われるミレニアル世代の台頭と顔ぶれは変わりつつある。
直近の旅行先では、韓国、中国、台湾など東アジアの比率が高まっている。17年以降は16年に比べ、東アジアの比率が3ポイント上がり、31%となった。LCCの広がり、情勢が比較的安定していることが理由。
■海外観光旅行の現状2018 対象は全国の18~79歳の男女、3万人