人材・広告関連サービスの学情が企業・団体の人事担当者に実施したインターネット調査では、25年卒採用について、「採用難易度が高い」という回答が8割を超えた。25年卒採用は、4年生の5月末時点で「内定率」が8割を超えており、学生優位な売り手市場の傾向が強まっている。
「採用難易度が高い」とする理由には「複数内定を保有している学生が多く、最終承諾する学生の人数が読めない」「エントリー数や説明会参加者数などほとんどの数値が昨年を下回っている」「例年に比べ、3月以降の参加が伸びておらず、採用目標数に届かない見込み」「インターンシップなどで出遅れてしまうと母集団形成が難しくなる」など。売り手市場や早期化を指摘する声が上がっている。
25年卒採用の難易度が高いことを受け、既卒や第二新卒など20代を対象にした「20代通年採用」を「既に実施している」と回答した企業は57.3%に上る。また33.3%の企業が「検討している」とした。昨年同時期の調査では、「20代通年採用」を「既に実施している」は50.1%、「検討している」が23.2%だったことから、20代通年採用の導入・検討が広がったことがうかがえる。
■2025年卒採用に関する調査 企業・団体の人事担当者へのネットアンケート(有効回答数649)