クレサヴァが「衣」から「食」への循環モデルを構築 回収衣類を肥料に野菜栽培

2022/05/18 06:28 更新


回収した衣類を破砕、粉砕、ペレット化して野菜を育てる肥料に変える

 クレサヴァ(東京、園部皓志社長)は、天然素材で作るオリジナルのホームウェア・ライフスタイルブランド「アルーフホーム」を軸に、「衣」から「食」への新たな循環モデルを構築した。着古した同ブランドの衣類を回収して肥料に変え、京都府南丹市にある自社農園「アルーフファーム」で土に返し、野菜を育て、食を提供する。

 農園ではこれまでは回収した衣類をシート状に切って土に敷いて生分解させ、その土で野菜を育てていた。このほど新たに設備を導入し、衣類を破砕、粉砕し、粉末状になったものを特殊な酵素に浸してペレット状の肥料に変える仕組みを整えた。ペレット状にすることで、シートと比べて生分解のスピードも速まるという。その肥料を使って土壌を活性化し、葉野菜、根菜、穀物などを育てている。野菜は、オンラインで販売したり、レストランなどにも卸売りしていく。東京・南青山の路面直営店アルーフホームでも野菜を販売するほか、大豆を使ったブリトーやビーガンマフィン、スムージーなど自社農園の野菜を使った〝グリーンファストフード〟を提供する。

 衣から食への循環モデルは、アルーフファームの周辺をはじめ全国の農家や、天然繊維を扱う工場などにも参加を呼びかけるほか、天然繊維など生分解する商品を扱うブランドが利用できるECプラットフォームも提供し、輪を広げていく。

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