三菱地所「コロワ甲子園」26日開業 イオンはEC強化

2018/04/25 04:25 更新


 三菱地所は26日、兵庫県西宮市に「コロワ甲子園」(Corowa)を開業する=写真。上層駐車場を除く店舗は地下2階から地上3階までの約3万平方メートルで、64店が出店。「駅前快適」をコンセプトに、近隣のデイリーユーザー対応を強化する。加えて、年間400万人が来場する甲子園球場客を取り込みながら、年間来場者600万~700万人、初年度売上高130億円を計画している。

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 地下1階は「西松屋」「ジャック」「ハピンズ」「セリア」「くまざわ書店」「スギ薬局」、キッズランド、1階は生活雑貨「ハウスデコ」、「イルーシー300」「マックハウススーパーストア」「グリーンパークストピック」「サマンサモスモスケィッティオ」、2階は「はるやま」「ハニーズ」「アスビーファム」などのほか、5月末にしまむらが「しまむら」「アベイル」「バースデイ」を出す。3階はグルメや家電が入る。

 一方、イオンリテールは地下2階に「イオンスタイル甲子園」を改装オープン。200席のイートインスペースを設置したほか、野球観戦向けフードなどを充実する。地場産の生鮮や地酒、日常のダイニング&ホーム用品を揃える「カジュアル雑貨」コーナーも売り物だ。

 コロワの前身だった旧イオン甲子園に比べ、売り場面積や品揃えが大きく減るなか、EC対応の強化でファンの維持を目指す。「イオンドットコム」の注文商品を店で受け取れる専用カウンターを近畿エリアで初めて設置。キッズ・コスメなどで先行し5月中にファッション、家具・ホーム用品へ拡大する。

 さらに食品などをECで注文、自宅へ届ける「イオンネットスーパー」も5月からスタートする予定だ。専用カウンターではネット注文の相談や「イオンアプリ」の紹介なども行う。これらの動向を見て、実店舗の強みを生かしたEC戦略の拡大につなげていく。

コロワ甲子園の全景


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