韓国の複合施設「コンフォートソウル」は、日本で初めて展示会を開いた。24年から日本での販売を予定しており、これに先駆けてセレブリティーやインフルエンサー、スタイリスト、メディア向けにオリジナル商品を紹介した。日本は「外国人客で日本人が最も多かった」(イ・テギョンCCO=最高顧客責任者)ことから、有力市場として注目する。
コンフォートソウルは、ファッション業界で活躍するフォトグラファー、動画クリエイター、スタイリスト、アートディレクターなどが意見を出し合い、22年にオープンした複合文化空間。オリジナル商品と韓国ブランドのウェアやインテリア雑貨を扱うギフトショップ、期間限定店スペース兼アートギャラリー、カフェ、ルーフトップが一体となって運営している。主な客層は男女20~40代。
象徴的な要素は二つ。一つは、デザイナーが飼っている猫をモチーフにした「ピヨン」のチャーム(5万2000ウォン)だ。バッグにマスコットキャラクターのチャームを付けるという、韓国で流行しているスタイルの先駆け的存在で、現在はウサギのキーヨン、白黒の猫のエギなどバリエーションが広がっている。
二つ目は、ソウル・厚岩洞に構えるアーティスティックな店舗そのもの。南山と都心の間にあたる場所にあり、自然と都会をつなぐ建物として韓国の名誉ある建築賞に2度選ばれた。
コンフォートとは本来、快適さを表す言葉だが、「楽してばかりではいけない」という逆説的な意味が込められている。オリジナル商品は、独創的なグラフィックのTシャツや、一見使い道が分からないようなスマートフォンの本体に付ける花のアクセサリー、チャームを選んで付け替えることができるブレスレットなど多彩なラインナップ。施設の空間も含めて、感性が刺激されるような提案が散りばめられている。
日本では、期間限定店での販売を計画している。